中小企業の業務ツールを、料金と条件で比べる

電子契約サービスの「送信件数無制限」は追加費用なしという意味ではありません

2026-08-23 公開電子契約

主要5サービスの料金を各社の公式サイトで確認したところ、クラウドサインと電子印鑑GMOサインは「送信件数無制限」と表記しながら、1件目から送信ごとの従量課金が発生します。月額に送信件数の無料枠を含むのはfreeeサインだけでした。2026年8月23日時点の記載にもとづいて整理します。

電子契約サービスの料金はどこで差がつきますか?

月額基本料金ではなく、送信1件あたりの費用で差がつきます。2026年8月23日に主要5サービスの公式サイトで確認したところ、月額に送信件数の無料枠を含むのはfreeeサインだけでした。クラウドサインと電子印鑑GMOサインは「送信件数無制限」と表記していますが、無料枠はゼロで1件目から従量課金が発生します。月に何件送るかで実際の支払額は大きく変わります。

「送信件数無制限」とはどういう意味ですか?

件数の上限がないという意味であり、追加費用がかからないという意味ではありません。

クラウドサインの料金ページには有料プランの送信件数が無制限と記載されていますが、同時に送信件数ごとの費用として1件220円(税込242円)が記載されています。クラウドサインの公式ヘルプには計算例が掲載されており、月額固定費11,000円(税込12,100円)のプランで1ヶ月に100件送信した場合の請求金額は33,000円(税込36,300円)と明記されています。基本料金の3倍になる計算です。

電子印鑑GMOサインも同じ構造です。ライトプランとスタンダードプランはどちらも送信件数無制限と記載されていますが、契約印タイプが1件100円(税込110円)、実印タイプが1件300円(税込330円)の従量課金です。

比較記事などで「無制限」という言葉だけを見て追加費用がないと判断すると、実際の請求額を読み違えます。

月額に含まれる送信件数と超過料金はいくらですか?

各社の料金ページに書かれている内容をそのまま転記しました。金額はすべて2026年8月23日に確認した時点の記載です。

サービスプラン月額(税抜)含まれる送信件数超過1件あたり
クラウドサインLight11,000円0件220円(税込242円)
クラウドサインCorporate28,000円0件220円(税込242円)
GMOサインライト8,800円(年契約)0件契約印100円/実印300円
GMOサインスタンダード24,000円(年契約)0件契約印100円/実印300円
freeeサインStarter5,980円(年額一括)50通100円
freeeサインStandard29,800円(年額一括)100通100円
ドキュサインStandard3,300円(1ユーザー)月払い10通/人金額の記載なし
マネーフォワード クラウド契約ビジネス6,480円(年払)件数課金なし課金なし

表の要点は、含まれる送信件数が0件のサービスと50通以上のサービスがあり、月額の安さと実際の支払額が一致しないことです。

月10件送る会社ならどこが安くなりますか?

公式サイトの記載だけで計算できる4サービスで比べます。2026年8月23日時点の記載で、月10件の送信を前提に計算します。

サービス月10件の合計(税抜)計算の根拠
freeeサイン Starter5,980円50通の無料枠内なので追加費用なし
GMOサイン ライト9,800円8,800円+契約印100円×10件
クラウドサイン Light13,200円11,000円+220円×10件
マネーフォワード クラウド契約 ビジネス6,480円件数課金がないため基本料金のみ

表の金額は各社の公式記載から当サイトが計算した値であり、各社が月10件の料金として公表している金額ではありません。マネーフォワードの金額はクラウドシリーズ全体の利用料を含みます。

月100件送る会社ならどうなりますか?

同じ4サービスで、月100件の場合を計算します。

サービス月100件の合計(税抜)計算の根拠
マネーフォワード クラウド契約 ビジネス6,480円件数課金がないため件数が増えても変わらない
freeeサイン Starter10,980円5,980円+50通超過分×100円=5,000円
GMOサイン ライト18,800円8,800円+契約印100円×100件
クラウドサイン Light33,000円11,000円+220円×100件。公式ヘルプの計算例と一致

表の金額は各社の公式記載から当サイトが計算した値です。マネーフォワードの金額はクラウドシリーズ全体の利用料を含みます。

月10件ではfreeeサインが最も安く、月100件ではマネーフォワード クラウド契約が最も安くなります。クラウドサインは月10件で13,200円、月100件で33,000円と、件数に比例して増えます。送信件数を先に見積もらないと、月額基本料金だけでは判断できません。

マネーフォワード クラウド契約はなぜ件数で課金されないのですか?

課金の軸が送信件数ではなくユーザー数だからです。マネーフォワードの公式FAQには「基本料金に加え、登録されているユーザー数に応じて追加料金が発生する従量課金制のサービスです。そのため、電子契約の送信件数による課金や制限はありません」と記載されています。4名以上で利用する場合は1名につき月額900円(税抜)が加算されます。

ただしマネーフォワード クラウド契約は単体のサービスではなく、マネーフォワード クラウドのプランに含まれる機能です。料金ページに記載されているひとり法人プラン2,480円、スモールビジネスプラン4,480円、ビジネスプラン6,480円(いずれも年払・税抜)は、会計や請求書を含む12サービス分の価格です。電子契約だけを使う会社にとっては、使わないサービスの分も含んだ金額になります。

なおマネーフォワードの初期費用は、法人プラン料金ページに0円と記載されている一方、クラウド契約の料金ページには「初期費用 ※初月のみ」という項目があり金額が書かれていません。同じ会社の2つのページで記載が食い違っているため、契約前に問い合わせで確認してください。

無料で使えるプランはありますか?

3サービスに無料プランがあります。ただし送信できる件数は大きく違います。

  • 電子印鑑GMOサインのお試しフリープランは、基本料金0円で月5件までの署名依頼が無料です。ユーザーは1名、契約印タイプのみと記載されています。
  • クラウドサインのフリープランは月2件まで、登録できるユーザーは1名のみと記載されています。
  • freeeサインの無料プランは月1通まで、ユーザーは3名までと記載されています。

月に数件しか契約書を送らない会社であれば、GMOサインのお試しフリープランだけで運用できる可能性があります。

無料トライアルの期間はどれくらいですか?

freeeサインはStandardプランを14日間、マネーフォワードは1ヶ月と、それぞれ公式サイトに記載しています。

ドキュサインは30日間で、クレジットカードの登録が不要と記載されていますが、この記載は料金ページではなく公式ブログにあります。トライアル中に送信できる通数は公式に記載がありません。

クラウドサインと電子印鑑GMOサインは、期間を区切った無料トライアルの記載がありません。GMOサインは期間限定ではなく恒常的な無料プランを提供しています。

公式サイトから分からない費用はありますか?

3つあります。

  • ドキュサインの超過1件あたりの金額は公開されていません。公式サイトには「エンベロープの使用量がプランの許容量を超えた場合、従量課金方式で請求されます」と記載されていますが、円建ての単価がありません。送信件数の多い会社は実質コストを事前に計算できません。
  • クラウドサイン、電子印鑑GMOサイン、freeeサイン、ドキュサインの初期費用は、いずれも料金ページに記載がありません。無料とも書かれていないため、確認が必要です。
  • クラウドサインには書類の保管費用が別に設定されています。10,000書類までは無料で、超えた場合は10,000書類ごとに月額10,000円(税込11,000円)と記載されています。

ドキュサインの年払いと月払いで何が違いますか?

含まれる送信通数が違います。ドキュサインのStandardプランとBusiness Proプランは、年払いの場合は1ユーザーあたり年間最大100通、月払いの場合は1ユーザーあたり月間最大10通と記載されています。

月払いは月10通なので年間では120通になります。年払いの100通より多い計算です。年払いの方が月額単価は下がりますが、送信できる通数は少なくなります。

またドキュサインのStandardプランとBusiness Proプランは最大50ユーザーまでで、51ユーザー以上は問い合わせが必要と記載されています。

この記事はどうやって調べましたか?

2026年8月23日に、5サービスそれぞれの公式サイトの料金ページを開いて記載内容を転記しました。比較まとめサイトの数字は使っていません。公式サイトに書かれていない項目は、推定せずに「記載なし」と書いています。クラウドサインの100件送信時の金額は、当サイトの計算値が公式ヘルプの計算例と一致することを確認しています。

料金は改定されます。契約前には必ず各社の公式ページで最新の金額を確認してください。

出典(いずれも各社公式サイト)

ホームページからの問い合わせを増やす方法を探している方へ。株式会社ユウスタイルでは業種特化のホームページ制作を行っています。
ユウスタイルの制作サービスを見る